今回はCVPR'18で提案されたWing Loss for Robust Facial Landmark Localisation with Convolutional Neural Networks1 (arXiv) という論文を紹介します。 ポイント 顔ランドマーク検出の損失関数として新たにWing Lossを定義 正面向き以外の画像をオーバサン…
仕事で顔ランドマーク推定について調査・検証などを行い始めているのですが、各手法の学習・評価で使われているデータセットについてかなり混乱しました。 元々は何を目的として (= 評価したくて) 作られたデータセットなのか? ランドマークの点数や位置、…
今回はyacsを用いたパラメータ管理について整理します。 yacs yacsはPythonコード + YAMLファイルで実験条件などのパラメータを管理できるようにするPythonライブラリです。 Pythonでyamlの設定ファイルを読み込むようなライブラリとしてはPyYAMLやruamel.ya…
AWSで稼働するアプリケーションのユニットテストを作るときに厄介なのが、依存しているマネージドサービスのモックをどうやって整えるかです。無しというわけにはいかないですが、unittest.Mockなどで自作するのもかなり大変です。 こうしたモックを簡単に作…
文字列のリストから単語の出現頻度をカウントする、といったケースはしばしばあるかと思います。 dictやdefaultdictで実装すると初期値0の設定が必要だったりしてちょっとめんどくさいです。 words = ["dog", "cat", "dog", "dog", "mouse", "cat"] # dictの…
これまで定数クラスを作ってやり過ごすことが多かったのですが、enumが比較的使いやすかったので、 enum enumはPython 3.4から標準ライブラリに追加されたモジュールで、列挙型をサポートするものです。 docs.python.org 実装 最初にenumをインポートしてお…
SQSのメッセージを別のSQSへ転送するCLIツールを作って、crates.ioに公開しました。 https://crates.io/crates/sqstransfer GitHubでバイナリを公開してます。 github.com 使い方 こちらから自身の環境にあったバイナリをダウンロードいただくか、または、ca…
AWSのマネージドサービスのSDKライブラリの最右翼Rusotoの使い方を、SQSとのメッセージのやり取りを通して、ひと通り触れていきます。 Rusoto RusotoはAWSマネージドサービスの非公式SDKです。AWSの各サービスのAPIを叩くラッパ (バインダ) となっており、cr…
例えば↓のテーブルから 東京都または千葉県 を含む値だけをフィルタする場合に、pandasではどう書くかです。 name 0 東京都葛飾区 1 神奈川県川崎市 2 埼玉県蕨市 3 千葉県蘇我市 pandasのstr.containsは正規表現パターンを含めることができます。 そのため…
DBのエンティティクラスを定義するときなど、データを持つことに特化した構造体のようなクラスが必要なケースがよくあります。 かつてはdict + typeやnamedtupleなどで用をなしてましたが、そういったクラスを簡単に定義できる標準ライブラリとして、Python …
お仕事でバイナリのセンサデータをPythonで入出力する必要がありましたので、標準ライブラリ struct について整理します。 struct structは、Pythonの値 (int, double, charなど) とCの構造体 (Pythonではbytesオブジェクト) を相互変換するためのモジュール…
最近少しずつRustに手を出し始めています。 CPUバウンドとなっている重い処理をPythonから切り出してコンバートするユースケースを考えたときに、PythonからRustを呼び出すための仕組みが必要となります。 今回はPythonからRustバイナリを実行する (あるいは…
PyTorch: DatasetとDataLoader (画像処理タスク編) - け日記 にてDatasetとDataLoaderの使い方を紹介しました。 今回は自然言語処理のにフォーカスし、torchtextを使った自然言語処理 (NLP) タスクの前処理について整理します。 NLPタスクの前処理 大別する…
お仕事のPythonコードを読んでいて、抽象基底クラス (abstract base class: ABC) で実装されているクラスがありました。そういえば使ったことがなかったので、この機に整理しましたのでその覚書です。 $ python --version Python 3.6.8 Pythonでは抽象基底ク…
辞書の値を属性参照 (dic["key"] ではなく dic.keyでアクセスする) したいケースがしばしばあります。JSON形式の設定ファイルを読み込んで、オブジェクトの初期化に使うなどです。 そんなときに便利なAttrDictを紹介します。 typeを使えば良いのでは? 組み…
ちょっとしたツールのためにPythonからGitやDockerなどのコマンドを実行してゴニョゴニョする、ということはよくあるかと思います。 OSコマンドを手軽に実行するPython標準ライブラリ subprocess で頻用する機能について使い方を整理します。 docs.python.or…
年末年始にかけてKubernetesを少しだけインプットしてました。ローカルで環境を整えるのもしんどいし、現実的な利用も考えにくいので、Amazon EKS上でクラスタを作成して動かしてました。 今回はAWSコンソールからクラスタを作成する方法についてまとめまし…
AWSの推論環境の新たな選択肢として登場したInf1インスタンスを使い、PyTorchのモデルをコンパイル・推論させてみます。 概ねチュートリアル (https://github.com/aws/aws-neuron-sdk/blob/master/docs/pytorch-neuron/tutorial-compile-infer.md) をなぞっ…
引き続きPyTorchのお勉強です。 画像処理タスクの文脈でDatasetとDataLoaderの使い方を整理していきます。 DatasetとDataLoader PyTorchに限らず、ディープラーニングタスクのデータの入力については、一般的に以下の要件が挙げられます データをミニバッチ…
この記事は write-blog-every-week Advent Calendar 2019 の24日目の記事です。ポエム枠です。 adventar.org 2016年12月のアドベントカレンダーからスタートして、週1投稿を3年間継続してきました。投稿を通して技術的なトピックを幅広く学んできました。ま…
引き続きPyTorchのお勉強してます。 今回はPyTorchで計算資源を有効活用した推論を行うための仕組みの1つTorchScriptについてまとめます。 TorchScriptとは TorchScriptはPyTorchの中間表現 (intermediate representation) コードとその変換機構です。 主な…
引き続きPyTorchのお勉強中です。 前々回はテンソル、前回は誤差逆伝播について見ていきましたが、今回はtorch.nnのモジュールを中心にネットワークの作り方について整理していきます。 前回より少し難しくして、2次関数 (w=4.5, b=7.0, εは誤差) を例にして…
引き続きお仕事でPyTorchを使った開発を行っているのですが、これまでKerasで高度にラッピングされた学習フレームワークしか経験が無かったので、お作法的なところで躓くこと・疑問に思うことがよくありました。 loss.backward()で計算グラフを伝って誤差逆…
お仕事でPyTorchを扱っているのですが、以下のような疑問がふつふつと湧いてきましたので、Tensorのデータが実際にはどうやって保持・管理されているのかを調べて整理しました。 image_tensor = minibatch_tensor[i, :, :, :]はメモリコピーが発生するのか?…
PyTorchのモデルのパラメータ数をカウントする方法です。2パターンあります。 1. Moduleのparametersメソッドを合計する Module.parametersメソッドで各層のパラメータがtensorで取得できますので、numelで要素数を合計していくことでパラメータ数を計算でき…
物体検出の分野でブレイクスルーとなったFaster R-CNNの提案論文 Faster R-CNN: Towards Real-Time Object Detection with Region Proposal Networks (arXiv) についての備忘録として整理します。 ポイント 先発のFast R-CNNで時間を要していた物体領域候補…
タイトルの通りで、SQSを永遠にポーリングするPythonパッケージを作ってPyPiに公開しました。 pypi.org GitHubはこちら。 github.com 使い方 pip install sqs-pollingでインストール。あとは以下のように記述すると、延々とSQSからメッセージを取り出し、コ…
今回は軽量・高速なCNNの紹介です。 最新のいかついモデルを、GPUフル回転で学習し、目標の精度を達成したとしても、いざ実際にシステムに組み込む段階になると推論の遅さが足かせになって導入できない、というケースはしばしばあるのかなと思います。そうい…
Python (3.3以降) でユニットテストのモックを楽に作れるunittest.mockが標準ライブラリとして提供されてます。今回はその紹介を行います。 外部モジュールに依存した実装をテストする難しさ ユニットテストの実現において、DBやWeb APIなどのアプリケーショ…
AWSのキューメッセージサービスSQSのメッセージを、Boto3を使ってPythonで送受信する方法の備忘録です。 Boto3のインストール、AWSの設定、および、SQSの作成は完了している前提です。 $ pip install boto3 $ aws configure AWS Access Key ID [************…